代表的な食中毒の例
O-157
・牛の腸内に住む菌
・肉などの生食や加熱不足によるウィルスの経口感染
・感染力が強く、100個程度の菌で感染する
1996年、大阪府堺市にて学校給食などで9000人以上がO-157に感染した集団食中毒があり、小学生3人が死亡し、後遺症による脳出血で19年後に亡くなった。
堺市はこの食中毒の被害者に対して、7億円の損害賠償を支払った。
ノロウィルス
・牡蠣などの2枚貝に蓄積・生息しているウィルス
・ヒトの腸内に入ると爆発的に増殖する
・非常に強い感染力で、10個程度の菌でも感染
感染すると平均2~3日で発症し、長ければ1ヵ月以上体内に保菌する。患者の嘔吐物からの感染が注目されるが、健康保菌者と呼ばれる下痢や腹痛、嘔吐などの症状の発症がない保菌者もいる。
発症の有無に関わらず、便1gあたり100万個~10億個もの菌が存在するため、便や便座やドアノブからの感染への注意、手洗いと塩素消毒が特に重要。